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内秘する者ために For who has inner secret  2017

「赤」とは、物の性質ではなく、目が受容した光の波長強度情報をもとに、脳が作り出す皮膚的感覚であるという。言い方を替えれば、人が、ある社会に適応する為に、皮膚感覚を通して獲得しなければならない或る能力を表すともいえる。
12万年前、この国に渡来した祖先たちは、集団で生活を営むために長い時間をかけ「内と外」という社会的共通概念をうみ、生きる能力として育み、人がもつ根源的で激しい生命力や、湧き立つような強い感情を「内」に秘め「外」に隠し生きてきた。

日本の「赤」、それは「内」に秘する者たちから浮かぶ情景である。

素材:羊毛を縮絨 ベンガラ染
せたがや生活工房(東京)